U18W杯 辛うじて1安打2打点 清宮はバットも気持ちも空回り
バット選びも試行錯誤が続いた。
木製バットを使う今大会に、清宮は複数のバットを持参している。中でも大学代表との壮行試合の際、慶大の横尾から譲り受けたオールドヒッコリーのバットは、来年のドラフトの超目玉といわれる創価大の田中正義から安打を放ったもの。練習中も愛用したお気に入りだ。
実際、27日の練習後には「1本しかないので折ったら終わりだけど、大学生と対戦して折れなかったので、使えたら使おうと思う」と言っていたが、この日はローリングスのバットを使った。その理由について清宮は試合後、「使えるリストに入っていなかった」と明かした。
大会の規定には逆らえず、結果的に「バット問題」は強制的に解決された。本番直前までバットを決め切れなかったことは、「来た球を自分の形で打つ」と話すなど普段から感覚、感性を重視する清宮には少なからず影響したのかもしれない。バットによってサイズや重さは微妙に違うからだ。
29日の次戦は優勝候補の米国。清宮は「この試合を次につなげたい」と話したように、1試合やった経験が生きればよいのだが。