M3の立役者 ヤクルト石川を突き動かす“レジェンド”の存在
優勝という大目標に加えてモチベーションになっているのが、今季で現役引退を決めた200勝左腕・山本昌(50)の存在だ。
「小さな頃から憧れでした。昌さんに近づくのは簡単なことではないですが、一つでも近づきたい。少しでも長くプレーするには、もう一度、体を鍛え直さないといけないと思ったんです」
10年1月に鳥取のワールドウィングでの山本昌の自主トレに参加。今もロッカーには山本昌の年度別成績が書かれた紙が貼られている。
「今もときどき、アドバイスをいただきます。他球団の方でこんなに引退を寂しいと思ったことはない。キャッチボールをさせていただいて、球の回転や手首の立ち方など、すごく頭に残っている。その時のイメージをもって投げています」
受け継いだ技術や考え方は石川の中に生きている。憧れの先輩の背中を追いかけ、1年でも長くマウンドに立つつもりだ。