著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

プロ野球選手会事務局長・松原徹氏を悼む

公開日: 更新日:

 プロ野球選手会事務局長の松原徹さんが亡くなった。58歳、4歳年下の早すぎる死。

 松原さんとはひょんなことで知り合った。実は2年前、わたくし大病して病み上がり、抗がん剤でヒョロヒョロした状態で社会復帰した九州のステージ、おしゃべりの仕事のジョイントトークで初めてご一緒した。

 羽田から博多へ、各駅停車の電車乗り換えも、病み上がりのわたくしの荷物を持って先導して、「こっちですよ! マツザキさん、席が空きましたよ。座って、座って」。

 なんだか介護されたような珍道中だった。

 ステージでは、プロ野球選手会が組合として機構側と交渉する現場を力強く話された。わたくしは社会風刺や政治の悪口が身上。権力者の横暴をいじるので必然、話が毒を帯びる。一見接点のない2人のトークだったが、「独りでは諦めることでも、みんなでやれば」という松原さんの明るい語り掛けで、会場はとても温かい雰囲気になった。

 彼はわたくしの架空政界裏話に腹を抱えて笑った。福岡空港で生ビールでおつかれさんの乾杯をしたとき、「実は僕もがんを患ってまして」。

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