秋季Cは門限繰り上げに納会中止 これが巨人の“綱紀粛正”?
7日から宮崎で行われる巨人の秋季キャンプが「地獄のキャンプ」になるらしい。といっても、朝から晩まで練習するわけではない。門限を早めて休日のゴルフを禁止するというのだ。
巨人は野球賭博に3選手の関与が発覚。世間の風当たりは強く、久保球団社長も「綱紀粛正はすぐにでもしなければいけない」と話していた。毎年11月に行われる球団納会、納会ゴルフも自粛することが決まった。
これには高橋新監督も「いろいろと(問題が)あるけど、野球をするのがメーン。受け入れるべきだと思う」と粛々と語ったが……。
巨人は今年の春季キャンプでも門限はあった。シーズン中は遠征先の宿舎の出入り口に警備員を立たせ、選手の出入りを事細かにチェックしていた。それだけガチガチに締め付けても、悪いことをするヤツは出る。休日ゴルフの禁止こそは新しいが、それにしても宮崎までゴルフをしに行くわけではないから当たり前ではないか。
「巨人はCSもドラフトも参加しておいて、納会自粛に門限ですか。高校野球だって、不祥事が発覚すれば大会出場を辞退するでしょう。宿舎に見張りを置くなんて、それこそ校門の前に生活指導の教師を立たせる高校と同じですよ。野球賭博の再発防止を考えているならば、選手全員の携帯をチェックする、専門家を呼んで暴力団の手口や彼らからの逃げ方などを講義させるなど、出来ることはいくらでもあるはずです。結局、官庁の不祥事の後始末と同じ。表向きに取り繕うだけの官僚的な対応にしか見えません」(作家の吉川潮氏)
これで「綱紀粛正」とは、納得するファンがどれだけいるのか。