ハリルJ初招集も…長身ハーフナーにチームは“疑心暗鬼”
ラグビー人気に押されて注目度ダウンのサッカー日本代表。12日のロシアW杯2次予選シンガポール戦、17日のカンボジア戦に圧勝して世間の関心を呼び戻したいところだ。そのアウェー2連戦に先立って5日、W杯予選の代表メンバーが発表されるが、そこで“隠し玉”の名前が読み上げられる。オランダの1部デン・ハーグで9試合7得点の身長194センチFWハーフナー・マイク(28)が予備メンバーに入り、ハリルホジッチ監督から初めて呼ばれる可能性があるのだ。
ところが、ハーフナーが召集されると、代表チームが微妙な雰囲気になるという指摘がある。
「ハリル監督は就任してから、長身FWを重用していません。ロングボールを相手ゴール前に放り込むのは、彼のアイデンティティーではないし、グラウンダーのパスで仕留めると言い切っていたからです。ところが今夏の東アジア杯で惨敗を喫し、W杯2次予選でモタついたことで前言を撤回し、ハーフナーの招集に踏み切った。選手やコーチは、監督はいったいどっちなんだと、疑心暗鬼になっているのです」(サッカージャーナリスト)
ハーフナー・マイクはザッケローニ元監督時代の2011年9月、日本代表デビュー。17試合4得点の数字を残している。しかし、周囲の評価は散々だ。ポジショニングなど考えてプレーするのが苦手で、日本代表のスタイルにフィットしないともいわれる。
高さのないシンガポール、カンボジア相手に、ハーフナー・マイクのヘディングシュートでゴールを奪って勝つ。こうハリル監督は安易に考えているのだろうが……。