自衛隊の父びっくり ロッテ1位・平沢「幼児期の観察眼」

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 自宅を新築してから6年目の11年3月11日。宮城県沖を震源とするマグニチュード9.0、最大震度7という国内観測史上最大の大地震が東北地方を襲った。当時政幸さんは、多賀城駐屯地第38普通科連隊第1中隊にいた。中隊長として東松島市の捜索を担当。津波で壊滅的な被害にあった街は、原野のように姿を変えた。政幸さんたちは、がれきをどけながら行方がわからなくなった人を捜し歩き、言葉にできないほどの悲惨な状況を何度も目にしたという。現在は仙台駐屯地で東北方面隊へ配属され、コンピューターシミュレーションの訓練内容を評価する業務を行っている。

 政幸さんが大河にバットを持たせたのは2、3歳の頃。そんな子供に、「スイングスピードを速くするには、腰を速く回す。そのためには足を使う」という下半身主導のスイングを教えたが、もちろん当初はスイングといえる形ではない。

「その頃から暇さえあれば、遊び感覚でバットを振っていました。素振りもキャッチボールもそうですが、私は細かいことは何も教えないのに幼稚園の頃には、肘を上げて、腕を振って大人のようにボールを投げた。スイングもしっかりしているんです。周りを見てもそんな子供はいない。これは他の子とちょっと違うなと感じました」

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