優勝の石川遼が“タブー”破り苦言呈した日本ツアーの惨状
米ツアーでは選手一人一人が大会を盛り上げるためのコメントをしたり、自らペンを持って積極的にサインに応じる。プレーヤーに問題があれば、それにも批判の声を上げる。かつて松山英樹がパターでグリーン面を叩いた時には、I・ポールターが「バカだ」とツイッターでつぶやいて大問題になった。その時にポールターは何が問題なのか、メディアの質問にしっかり答えている。
ところが日本ツアーは、選手がトラブルを起こしてもみんな見て見ぬふり、知らんぷり。それどころか仲間をかばおうと問題にしないことがある。これでは日本ツアーが悪くなることはあっても、よくなることは絶対にありえない。ツアーをより発展させる意欲が日本人プロは低すぎるといえる。
2014─15シーズンに石川は米ツアー28試合で賞金85万ドル(約1億円)を獲得。今大会の優勝賞金は4000万円で、今季日本ではたった7試合で米ツアーの9割近く(約8778万円)を稼いだことになる。米ツアーで勝てない石川が、日本に戻ってくればすぐに勝ててしまう──。誰よりも本人が日本ツアーのダメさ加減をよく知っているわけだ。