「WRポイント」獲得合戦 来季はリオ五輪切符かけ熾烈に
■ランキングとにらめっこ
もちろん、今の段階で上位にいるからといって、決して安心はできない。
何しろ3カ月前の日本人選手上位6人のランキングは上田が43位でトップ。宮里(45位)、大山(49位)、成田(55位)、横峯(58位)、渡邉(75位)の順だった。3カ月で順位が大きく変動した。
各選手の戦略も見ものだ。当然、国内ツアーか米ツアーかで加算ポイント数は違う。例えば、海外メジャー「ザ・エビアン選手権」で優勝すれば全試合中最多の50ポイント。ベスト10でも7ポイントが与えられる。これは国内ツアー優勝とほぼ同じポイント数だ。宮里は6月に米ツアーの試合で2位に入り、WR85位から一気に54位までランクを上げた。成田はポイント数の高い全英女子オープン、全米女子オープンに出場。出場資格があっても国内ツアーを優先して欠場する選手がいる中、ポイント獲得をもくろんだが、それぞれ50位、予選落ちと、思惑通りにはいかなかった。
米ツアーはポイントは高いが、上位に入りにくく、国内ツアーはその逆だ。どちらが有利かは何ともいえず、各選手とも7月まで、ランキングとにらめっこしながらの戦いが続く。