全力スロー無理…巨人・阿部「右肩故障」で捕手復帰遠のく
1日に内野手から捕手へ守備位置登録の変更が公示されたばかりの巨人の阿部慎之助(36)。調整が遅れ、その捕手復帰が厳しい状況に追い込まれているという。
宮崎キャンプではベテラン待遇のスペシャル班として独自調整を許された。沖縄2次キャンプから一軍本隊に合流すると、急激なペースアップにより、オーバーワークとなってしまった。理由は「上半身のコンディション不良」とされていたが、関係者の話を総合すると、「右肩」を痛めていることが判明したのだ。
「最近の古傷は首や下半身だったが、右肩も08年に牽制球で帰塁する際に『右肩関節挫傷』の重症を負ったことがある。現在、打撃練習は行っている。キャッチボールもできるが、全力で投げていなかった。いや、投げられなかったのです。仮に開幕までに投げられる状態になったとしても、由伸監督は手負いの阿部を激務の捕手に戻すことはないだろうともっぱら。再発の恐れもあるし、もっと深刻なら一塁を守るのだって厳しい。なんとか一塁で出られる状態にはしてくれ、と願う気持ちでしょう」(球界事情通)
高橋由伸監督(40)は「捕手阿部は強い巨人の象徴」と再コンバートを決め、「捕手で使うなら、最低100試合出場が条件」と話していた。その条件がクリアできる状態ではなさそうである。