「阿部は捕手」 巨人村田HC断言で小林“不合格”のレッテル

公開日: 更新日:

「阿部は復帰したら基本は捕手? そうや。(肩など)体調に問題がなければ慎之助は捕手や!」

 そんな首脳陣の方針に歩調を合わせるようにこのところ、開幕から1試合を除く49試合にスタメンマスクをかぶっていた小林への風当たりが強くなっていた。規定打席到達者の中でリーグ最低となる打率.181の打撃もさることながら、またぞろ捕手としての未熟なリード面が指摘され始め、前日も村田ヘッドが「バッテリーが若いと感じた」と苦言を呈していた。

「小林のお試し期間は50試合がメドだった。出場が5イニングだろうが捕手は阿部。これは高橋監督の出した“答え”なのです。敵地でDHがある時はいいが、一塁には離脱中のギャレットに代わってこちらもお試し期間中の高卒2年目・岡本が入っている。この3試合で1安打と結果が出ていないとはいえ、期待の若手注目株ですから、セの本拠地では、阿部には捕手をやってもらいたいのです」(チーム関係者)

 復帰した阿部が捕手を務めれば、チームに安心感は生まれるだろう。ただ、満身創痍のベテランが、いつ肩や首といった古傷を再発させるか。そっちの方がよっぽど心配だという関係者もいる。試合前、小林が暗い表情でバント練習をしていると、「おいおい、しょぼくれた顔で練習してんじゃねえよ。元気を出せよ。元気を」と先輩選手に怒られる一幕も。ケガだらけのベテランに取って代わられるとあっては、元気もなくなるだろう。

 20日の中日戦以来の勝利の心境を聞かれ、「特にないですけど」と笑顔はなかった高橋監督。阿部は最後の切り札だが、昨季は首を痛めて戦線離脱した。再びつぶれるようなら、阿部も、外される小林も死ぬ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  3. 3

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  1. 6

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  2. 7

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  3. 8

    なぜ阪神・岡田監督は大炎上しないのか…パワハラ要素含む「昭和流采配」でも意外すぎる支持

  4. 9

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  5. 10

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる