代打翌日に3年ぶり欠場 ハム中田翔はプライドがズタズタ
それから1カ月。大谷は投手として連勝街道を突っ走り、打者としても中軸として成長。登板時は目下5戦連続投打同時出場を継続中だ。その一方、中田は不調のトンネルから抜け出せず、ついにベンチを温めるはめに。チームの中心を中田から大谷へとシフトして、それが現時点で好結果を生んでいるようなのだ。
しかし、まだ、シーズン中だ。これまでブレーキだった4番が抜けて一時的に打線がつながることはあっても、外された方のプライドはズタズタだろう。
「中田が腐ったミカンにならないか心配です」と、前出のOB氏がこう続ける。
「曲がりなりにも日本代表の4番を打った男ですからね。実績もあればプライドもある。『別に何も思わない』と口では言ってみても、不信感は増幅したに違いない。日本ハムは実際、ベテランの高給取りを放出、チームの新陳代謝を図ってきましたから。問題は影響力ある主力がふてくされ、よどんだ空気が内部に充満することです。これまでFAで出て行ったベテランの中には故障して離脱した最中、代わりに若手が使われただけで自分は必要とされていないと勝手に思い込み、チームのムードに水を差したのもいました。内部には中田以外にも主力の高給取りが何人かいるだけに、彼らも含めて今後の起用法が難しくなりましたね」
試合後の栗山監督は今後の中田に関して、
「腰が大丈夫になるのを待つだけ」
と話したが、連日の起用法は波紋を呼びそうだ。