後輩躍動にもひと役 早実清宮は“コーチ”もこなしフル回転
■2年目もフィーバー衰えず
“主将”役も担う。昨夏の甲子園4強メンバーの3年生遊撃手・金子が本当の主将だが、先発して4回1失点だった1年生左腕・赤嶺を一塁から大声で励まし続けたのは清宮だった。今大会は1年生左腕が3人もベンチ入りしている。強力打線ながら投手力に難あり。戦前の評判は昨夏と全く同じである。
和泉監督は「1年生の赤嶺が先発? まあピッチャーいないんで。6人入れてますけど夏の大会は独特。経験させてこの短期間で夏の大会を肌で感じて成長して欲しい。そういう期待を込めて赤嶺でいきました」と話した。そういえばこの指揮官、昨年も「投手がいない」と同じことを言っていた。早実の2年連続甲子園出場は1年生投手陣がカギを握るということだ。若い投手陣にとって清宮の“キャプテンシー”は心強いに違いない。
試合は11―1で五回コールド勝ち。ダイワハウススタジアム八王子の外野芝生席は開放され、6000人が集まった。報道陣は28社92人。2年目でも衰えを知らないフィーバーぶりだ。2年生になり、主砲としてはもちろん、コーチ、主将の「3役」をこなしながら、「全部勝つ。そうすれば甲子園に行ける」とは試合後の本人である。