早実・清宮の「中堅」コンバートはプロを見据えた既定路線
早実のスラッガー清宮幸太郎(1年)がセンターにコンバートされると、一部スポーツ紙が報じた。春の東京都大会に背番号「8」で登録された。
昨年の公式戦は全て一塁で出場も、和泉監督はプロ入りを前提とした清宮のコンバート案をとっくに練っていた。早実OBがこう明かす。
「昨年の入学後から一塁だけではなく、いずれは三塁か外野という和泉監督の構想はあった。プロの一塁は主に外国人選手の定位置。一塁しか守れないと苦労するからと、入学直後の5月の親善試合に三塁で出場するなどテストは行っていた。世界一になったリトルリーグ時代は剛速球投手だっただけに肩は強い。遊撃には昨年唯一の2年生レギュラーだった守備のうまい金子主将がいる。センターラインを強化したい監督の考えもあり、清宮は三塁より中堅となった。184センチ、97キロの巨漢ながら50メートルは6秒5。ラグビートップリーグの監督を務める父・克幸氏の教えもあって『走れる巨漢』です。野球人生でセンターの経験はないみたいだが、投手の配球やコースを考慮して守備位置に反映させたりするので、打撃にも生きるはずです」
清宮とほぼ同サイズのあの松井秀喜もプロ入り後に外野に転向。主に中堅手として日米で活躍した。2年生になる今年は、打って投げて走って、ゴジラのように躍動する年になりそうだ。