ア優勝決定戦の両チームを改革した“敏腕フロント”の手腕
ア・リーグのリーグ優勝決定戦(7回戦制)は19日(日本時間20日)に第5戦を行い、インディアンスが4勝目を挙げ、97年以来19年ぶり6回目のワールドシリーズ進出を決めた。
6日間にわたる短期決戦の裏では、ひとりの球団フロントが注目を集めていた。
ブルージェイズのマーク・シャパイロ球団社長兼最高経営責任者(CEO)のことだ。昨年8月に就任してからロス・アトキンスGMとともにチームづくりに着手し、今季はワイルドカードでポストシーズンに導いた。
ブルージェイズのフロントに移籍するまでは今回の対戦相手であるインディアンスでGMや球団社長を歴任。今季32セーブの守護神アレン、メジャー2年目で打率3割をマークした遊撃のリンドーアら現在の主力はドラフトで指名して自前で育てた選手。ア・リーグはシャパイロ氏が手掛けたチーム同士がワールドシリーズ進出を争ったのだ。
シャパイロ社長は東部の名門プリンストン大学を卒業後、インディアンスの球団職員として編成部門に携わり、01年にGMに就任。11年に球団社長に昇格するまでに3度、地区優勝した。