動物やバンドも動員 カブス・マドン監督の“選手操縦術”
ワールドシリーズでインディアンスを下し、108年ぶりの世界一を達成したカブス。古豪復活は指揮官の手腕抜きに語れない。
ジョー・マドン監督(62)は過去3度、最優秀監督賞を受賞。レイズ時代に2度(08、11年)、3度目の昨15年は地区3位ながらプレーオフに進出、リーグ優勝決定戦まで駒を進めた点が評価された。
メジャーを代表する知将で、型にはまらない采配や選手起用をすることで知られる。08年には4点リードの九回2死満塁で強打者を敬遠、1点を失いながら逃げ切ったことも。外野を4人で守らせたり、逆に内野手を増やしたりするケースもある。ア・リーグのお荷物球団だったレイズを2度地区優勝させ、08年はワールドシリーズに導いた。
手腕はグラウンド外でも発揮されている。選手をいかに気分よくプレーさせるかを絶えず考えているそうだ。
■スタッフに心理学の専門家
クラブハウスのムードが停滞気味だと感じたときは、オウムやペンギン、ヘビを運び込ませて選手の気持ちを和ませたことも。DJやラテン系バンドをクラブハウスに招いてミニコンサートを開いたりもする。