FA山口が菅野とほぼ同額…巨人の“給与体系”に評論家苦言
■「30代選手の複数年契約は弊害だらけ」
おかしな給与体系は巨人に限ったことではない。破格の複数年契約を結んだために、ほとんど働いていなくても億単位の年俸が現状維持というニュースが相次いでいる。
オリックスの金子千尋(33)は4年契約2年目の今季、7勝9敗と負け越した。長期契約を結んだ昨季から2年連続7勝止まりにもかかわらず、年俸は現状維持の5億円。同6億円だった広島の黒田が引退したため、現時点で球界最高額となっているのだ。
阪神の鳥谷敬(35)もしかり。来季は5年契約3年目のため、年俸4億円は変わらない。成績は打率.236、7本塁打、36打点。遊撃のレギュラーの座を失ってもカネはガッポリだ。在阪マスコミ関係者によれば、「実は年俸5億円という説もあります」というからメチャクチャである。
ソフトバンクの松坂大輔(36)は3年12億円。年俸4億円ながら、2年間でわずか1イニングしか投げていない。ここまでくるともう“詐欺”である。
「30代の複数年契約は弊害しかないと思います。松坂なんて年俸の一部でも返上すべき、というのがファン感情じゃないか。1イニングで8億円なんて、誰も納得しませんよ。プロ野球界も長期契約をやめて、成績に応じて1年ごとに査定するという形に変えていかないと、ファンがシラけます」(高橋氏)
山口俊には「菅野級」の投球を継続することが求められる。プレッシャーにさいなまれるのはこれからだ。