江夏氏評価の金田がオリ流出 またも問われる阪神の育成力
阪神としたら、想定内かもしれない。16日、阪神が糸井をFAで獲得したことによる人的補償で、大卒4年目右腕の金田和之(26)が指名され、オリックスへ移籍することになった。
大阪学院大から12年ドラフト5位で入団した右腕は150キロを超えるストレートを武器に、14年には先発、中継ぎとして40試合に登板、5勝をマークした。が、昨季は1勝、今季も6試合で1勝止まり。4月の広島戦で延長十回途中から登板、3連続四球を与えて降板した際は、金本監督が「淡々と投げてストライクが入らない。ベンチにも淡々と座って伝わるものがない」と厳しい言葉でまくし立てた。
「球速はあってもカウントを悪くして自滅するケースが少なくなかった。中継ぎとしては同タイプの松田、山本には及ばないというのが首脳陣の評価。球団は、大勢に影響はないとみているようだ」(阪神OB)
■白仁田は阪神からオリ移籍で開花
メンタルに課題があるとはいえ、素材は評価されていた。15年キャンプのフリー打撃に登板した際には、大物OBの江夏臨時コーチが「投手は打たれたくない本能がある。そういう気持ちで投げていた金田が典型的」と名指しでホメた。前出OBが言う。