大谷より信頼 小久保監督「WBC開幕」を菅野に託す理由
日本ハム・大谷がWBC開幕戦となる来年3月7日のキューバ戦に「合わせていきたい」と先発を希望している。最速165キロの二刀流は打っても凄い。2大会ぶりの優勝へ、大谷がキーマンなのは間違いないが、侍ジャパンの小久保監督は先発の軸、エースとして大谷以外の投手を想定しているという。
NPB関係者がこう言うのである。
「メジャー勢の田中(ヤンキース)、前田(ドジャース)らが出場を辞退することが前提になるが、巨人の菅野にエース格の期待を寄せています。11月の強化試合はCSを体調不良で登板回避した直後。無理はさせたくないため、最初から登板予定はなかったにもかかわらず、あえて招集しています。大谷は打者として打席に立つ可能性があって、投手としては、他のメンバー次第では抑えや救援陣に回る可能性も残されている。起用法が流動的な大谷より、先発としては菅野をアテにしている。意気に感じて欲しいから、小久保監督はすでに本人にも伝えているようです」
■国際大会向き
巨人のエース・菅野智之(27)はセ・リーグの最優秀防御率、最多奪三振のタイトル2冠の好投手。ただ、大谷を差し置いて、となると相当である。オフ期間もイベントに引っ張りだこで、表彰ラッシュの大谷を尻目に、菅野の方はWBC公式球を使用しながら、後輩の中川、オリックスの西とハワイで静かに自主トレに励んでいる。