ケルン大迫勇也が語った「代表エースFW」へのシナリオ
「2人で組んでる時に僕もモデストも輝く。あっちも僕のことを信頼してくれてる。それが一番じゃないですか。ボールも出してくれるしね」と大迫は前向きにコメントした。最前線で積み重ねた経験が、大きな財産になったのは間違いない。
15年6月のロシアW杯2次予選の初戦シンガポール戦(埼玉)以降、1年5カ月も日本代表招集を見送ってきたハリルホジッチ監督も、ドイツで存在感を増す彼を呼ばずにはいられなくなった。
「ケルンと代表の違いは1トップと2トップの違いくらいかな。でも、むしろ代表の方が前に行けるのでやりやすい。ドイツで当たりの強さやプレーの速さに慣れたんで、代表の最前線でプレーするのは全く問題ない。やれる自信はあります」
久しぶりに代表に合流した大迫は堂々とした口ぶりでこう話していた。
実際、オマーンとのテストマッチ(16年11月11日)でいきなり2ゴールをゲット。4日後の最終予選サウジアラビア戦では、2~3人のDFを背負っても余裕あるポストプレーを披露。「サコちゃんがいると前で収まるからやりやすい」とMF清武弘嗣(セビリア)、FW原口元気(ヘルタ)が口を揃えていた。
評価急上昇の大迫ではあるが、日本代表の大黒柱として君臨するには元代表FW高原直泰(沖縄県リーグ・沖縄SV)や代表FW岡崎慎司(英プレミア・レスター)が、ドイツ時代に記録した「1シーズン2ケタ得点達成」がノルマとなる。