阪神フロントとも思惑一致 金本政権“5年は安泰”の根拠

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 超満員の甲子園が大いに沸いた。

 阪神は30日の中日戦、北條が右前に決勝打を放って接戦を制した。3、4月を14勝10敗の貯金4、首位広島と1ゲーム差の2位で終えた金本監督は、「貯金は最低3つはしたいと思っていた。2つで終わるのと4つで終わるのとでは全然違う。まだ(守りの)ミスは多いですけど、必死になればもっと勝てるチームだと思う」と、言葉に力を込めた。

 就任1年目の昨季は4位に低迷したが、今季は攻撃の軸となる糸井をFAでオリックスから獲得したことで打線に厚みが増した。北條、高山ら期待の若手が多少、伸び悩んでいる感もあるが、徐々に手ごたえを感じていることだろう。

 そんな金本監督について阪神周辺では、「仮に最下位転落したとしても、しばらく監督の座は安泰だろう」との声が聞こえてくる。

「基本は3年契約といわれているが、実は5年契約だともっぱらだ」とは、球界OB。

「金本監督は就任に至るまで2度もオファーを断り、3度目でようやく受諾した。渋った理由の一つが金銭問題だ。現役時代、ボートピア(ボートレース場)を巡る詐欺事件で8億円ともいわれる巨額被害を受けた。タレント、解説者ならまだしも、監督をやれば収入は限られる。年俸は1億2000万円。飲食店経営など副業があるとはいえ、それだけでは借金は返せないでしょう。球団はハッキリした契約年数を明らかにしていないが、3年を基本線として、5年の長期的な身分保障をされたからこそ、監督を引き受けたのでしょう」

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