メダルラッシュの世界卓球で露見した高すぎる“中国の壁”
「快挙の金メダル」と沸き立つ混合ダブルスは、中国ペアが不出場(他国とのペアでは2組出場)。中国がこの種目を「捨てた」のは、現段階で五輪種目ではなく、中国が金メダルを独占すると批判が高まるからだ。
■平野美宇でも「金の実力ない」
中国へ留学したり、中国の指導者を呼んだり、近年の日本卓球界はますます「中国化」が進んでいるが、中国に近づくことはできても、追い付き追い抜くことはできない。平野を指導するJOCエリートアカデミーの中澤鋭コーチも日刊ゲンダイのインタビューで「正直、中国との差はまだ結構ある。金メダルを取る実力はない」と断言。試合中の戦術を組み立てる早さやパワーに、スピードでも、まだまだかなわないことが今大会であらためて分かった。
日本のメダルラッシュは、東京五輪への夢を膨らますどころか、厳しい現実を突き付けられることになった。