ともに監督2年目…ラミDeNAと由伸巨人“明暗逆転”の理由
「ラミレス監督は倉本に、『リードオフマンの気持ちで1番打者につなぐ役割を果たして欲しい』と伝えている。不振だからと8番に置いた場合、次が投手だと敬遠で勝負を避けられやすくなるし、甘いボールが来る可能性も低くなる。投手より後ろに置いて復調を促しつつ、上位へのつなぎ役を果たしてもらおうという考えです」
カブスの名将・マドン監督からインスパイアを得たとの話もある。前年まで5年連続最下位だったカブスの監督に就任した15年、8番に投手、9番に若手内野手のラッセルを起用して育成を促した。ラッセルは不動のレギュラーに成長し、翌16年ワールドシリーズ制覇の一因となった。
「ラミレス監督が4番だった筒香を3番のロペスと入れ替えたのも、股関節痛と四球攻めに苦しんできた筒香の負担を減らしたいと考えてのこと。4番に好調のロペスが控えていれば、相手バッテリーも筒香と勝負せざるを得ない状況になる。その効果があったのか、この日は11号2ランを放ちグングン調子を上げてきた。一方、巨人は長野を1番で起用しているが、長野は足の状態が万全でないうえに走れない。足が使えない選手を1番で使っても怖さは感じません」(前出のスコアラー)