ライバル不在 横綱白鵬39度目Vで“モンゴル時代”再び到来
横綱白鵬(32)の増長に、いよいよ拍車がかかってきた。
39回目の優勝を達成した23日は、インタビューでいきなり、
「名古屋のみなさん、サン、キュー!」
と優勝回数を掛け合わせた、つまらないダジャレ。さらに「名古屋場所は今年で60年記念大会。昭和33年のこの場所で初代若乃花が優勝しまして……」と話すと、モンゴルを訪れた初代若乃花にお菓子をもらったエピソードを披露した。「それが『うまい棒』でした」と締めたが、結局何を言いたかったのか。
やりたい放題、言いたい放題の白鵬に、今や怖いものなどない。今年1月場所後は稀勢の里(31)が横綱、5月場所後はその弟弟子の高安(27)が大関に昇進。日本出身力士が立て続けに出世したことで白鵬らモンゴル勢は話題にも上らなくなったが、状況はすっかり以前に逆戻りだ。
稀勢の里は先場所、今場所と2場所連続途中休場し、年内の出場が危ぶまれている。新大関の高安も今場所は9勝(6敗)という体たらくだ。