2発含む5安打6打点の大爆発 G亀井が語っていた引退の覚悟
静岡で行われた1日のヤクルト戦で、巨人の亀井善行(35)が2本塁打を含む5打数5安打6打点の大爆発。今季最多の18安打10得点、今季初の2ケタ得点で4度目の4連勝に貢献した。
実は1カ月半ほど前、「引退」を口にするほどショックを受けていた。6月のロッテ戦で前打者のマギーが3回も敬遠され、亀井が三度目の正直で逆転サヨナラ本塁打を放った試合だ。
「本当に心が折れていたので、奇跡としか言いようがない。最後、打てなかったら命を取られると思って行った」とお立ち台で号泣。後日、この時の気持ちをこう打ち明けていた。
「最後に打てて良かったというか、ホッとしたというか……。でも、3回も敬遠されて勝負されてるようじゃね。プロとしてどうなんですかね。ホント、悔しいやら情けないやら……。正直なところ、もしあそこでも打てなかったら、ボク、引退しようと思っていたんです」
覚悟を決めた男は、この日、同点に追いついた五回2死一、二塁から、右翼ポール際に勝ち越し3ランを突き刺した。七回にも右翼席へ2打席連発となる2ラン。三塁打が出ればサイクルヒットの場面で迎えた九回の5打席目に、右翼線を抜ける打球を放ったが、三塁は狙わず、二塁で止まった。