コーチ候補のOB敬遠 侍ジャパン稲葉新監督にさっそく難題

公開日: 更新日:

 侍ジャパンの次期監督に内定していた稲葉篤紀前日本代表打撃コーチ(44=元日本ハム)の就任が正式決定。31日に東京都内で記者会見が開かれることになった。

 今回の侍ジャパンを率いる指揮官は、2020年東京五輪野球日本代表監督も兼ねる。野球は3大会ぶりの五輪復帰でしかも、地元開催。金メダルが至上命令とされる中、プロ球団で選手兼任コーチ以外の指導者経験がない稲葉氏の就任に、球界では首をかしげる向きも多い。加えて、指揮官を支えるコーチ陣の人選もまだ不透明だという。

「そもそも、侍ジャパンの首脳陣は報酬が高くない。特にコーチ陣はWBC本大会の出場手当は別として、強化試合などで代表が招集された期間のみ日当が出て、それも1日5万円程度だといわれている。それで、負ければ袋叩きに遭うわけだから、“責任の重さと実入りのバランスが悪すぎる”と、侍ジャパンを敬遠するOBが多いからね。44歳の稲葉が監督になって、その脇を固めるコーチ陣も若手・中堅OBが中心になるのだろうが、そういう若い連中の中には当然、球団のコーチ、監督の予備軍も多い。3年後の東京五輪まで侍ジャパンに“身柄拘束”されるのは勘弁、となるのが普通。思い通りの組閣ができるかは微妙だよ」(球界OB)

 現時点でコーチ候補として名前が出ているのは、稲葉監督の現役時代の同僚で日本ハム現職コーチの金子誠打撃コーチ(41)のみ。稲葉ジャパン、すんなり船出しそうにない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  3. 3

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  1. 6

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  2. 7

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  3. 8

    なぜ阪神・岡田監督は大炎上しないのか…パワハラ要素含む「昭和流采配」でも意外すぎる支持

  4. 9

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  5. 10

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる