GPシリーズ初戦3位 樋口新葉は“007”でキム・ヨナ超え狙う
シニア2年目のシーズンを迎えた日本の樋口新葉(16=東京・日本橋女学館)が22日(日本時間)、フィギュアスケートGPシリーズ第1戦のロシア杯で表彰台に立った。
前日のSPで69.60点の3位につけた樋口は、「最初から最後まですごく集中して滑れた」と、この日のフリーでは、映画「007 スカイフォール」の曲に乗り、スピード感のある演技を披露。3回転サルコーが2回転になるなどのミスがあったものの、合計207.17点で3位に入った。
目標とする200点を超えての表彰台に「自信になった」と喜びつつ、「210点、215点を超えないと勝てない。ジャンプの質が課題」と反省も口にした。
使用する「007」の主題歌といえば、曲こそ違うが、2010年バンクーバー五輪金メダリスト、キム・ヨナ(韓国)の代名詞。樋口もピストルを撃つ動きを取り入れるなど、浅田真央の最大のライバルだったキムの演技を意識している。
出場すれば初となるGPファイナル、そして来年2月の平昌五輪に向けて、ジャッジとファンのハートを撃ち抜けるか。