無抵抗は同情を買うためか 貴乃花親方“沈黙”に透ける限界
沈黙は金なりとのことわざもあるが、それも時と場合によりけりだ。
昨11日に行われた宮内庁の定例会見。山本長官は1月場所に天皇皇后両陛下が出席する予定だった天覧相撲について、相撲協会側から「昨今の情勢を踏まえて辞退する」と申し出があったことを発表した。すでに両陛下への報告は済んでおり、山本長官は「残念に思っておられるだろう」と話した。
天覧相撲はここ最近では、相撲協会が公益財団法人に移行した翌年の15年から、3年連続で行われてきた。過去には八百長騒動などの不祥事で辞退したこともあった。それだけに協会は無念だろうが、それも当然だ。
昨年11月場所中に現役横綱だった日馬富士の暴行事件が発覚すると、その後も白鵬の身勝手な「万歳三唱」などもあり、協会は大混乱。そして立行司である式守伊之助のセクハラ事件がトドメを刺した。
一連の騒動についてはとりわけ貴乃花親方(45)の責任も大きい。日馬富士暴行事件では協会執行部に公然と反旗を翻し、真相解明の遅れにつながった。