“同志”とのつながり維持でも 貴乃花一派はもう風前の灯火
貴乃花親方(45)は2016年3月、前回の理事長選に出馬した際に「立候補は同志たちの協力があってのこと」と言った。ついでながら「これが最初で最後の勝負」とも話した。
それから2年後、日馬富士暴行事件での対応を問題視されて理事職を解かれた現在も、「同志たちの協力」は続いているという。
貴乃花親方の言う「同志たち」とは元顧問の小林慶彦氏、前外部理事の宗像紀夫氏(弁護士)、現監事の神山敏夫氏(公認会計士、税理士)らのこと。ちなみに小林氏はかつて、パチンコ業者との契約に際して代理店関係者から裏金を受け取った、俗にいわれる「裏金顧問」。昨年12月に協会から1億6500万円の損害賠償請求訴訟を提起された人物だ。ある親方がこう言う。
「北の湖理事長が急逝して以来、貴乃花親方を担いでいるのは元顧問の小林さんです。貴乃花親方を理事長にして、北の湖理事長時代のように協会の事務方を仕切りたいのでしょう。貴乃花親方と元顧問を宗像さんと神山さんが援護するのが以前からの図式なのです」
貴乃花親方と小林元顧問の親密な関係については、すでに本紙が報じた通り。昨年10月、北の湖前理事長の三回忌法要後の食事会では2人が親しげに話していたし、今回の日馬富士暴行事件の渦中に福岡で密会したとのウワサもある。