次期監督候補に? 中日入り松坂大輔に名古屋が寄せる期待
■広島に黒田が帰ってきた時のように……
森監督は「10勝、20勝しろとは言わない」とキッパリ。松坂の横浜高校時代の恩師でもある小倉清一郎・元部長も「中日と森監督に感謝。何とか3、4勝してくれれば。あとはお客さんを呼んで欲しい」と話しているように、5年連続Bクラスに沈むチームの救世主となるのは厳しいとの見方が大半。
しかし、役目はそこではない。昨年の中日のホームゲームの1試合平均観客数はリーグ4位の2万8619人。ナゴヤドーム開場21年で最低の数字となった人気面である。
「これだけ監督候補がいながら、いずれも決め手に欠けるのが実情。筆頭候補とされる立浪はオーナーとの関係が悪い。一時期、可能性が高いとされた小笠原二軍監督は、最大の後ろ盾だった落合前GMが球団を去って白紙に戻ったとみられている。閑古鳥が鳴くナゴヤドームに松坂が客を呼べるか。広島に黒田が帰ってきた時のように名古屋の街を盛り上げられるか。条件付きではあるが、松坂がきれいに引退できた時、他の候補をごぼう抜きする可能性がある」(前出の関係者)
この日の入団テストには、非公開だというのに約100人の報道陣が集結。球場にはテレビ局の中継車が横付けされ、直後の会見の様子を生中継するなど、注目度の高さは相変わらずではあるが……。