フィギュア団体でライバル自滅…羽生に個人“金”の追い風
と宇野。ソチ個人銀のパトリック・チャン(27=カナダ)も2度転倒するなど、経験者ですら「五輪の魔物」にのみ込まれた。
この波乱、団体戦を欠場し、個人種目で五輪連覇を狙う満身創痍の羽生結弦(23)にとって朗報ともいえる。昨年11月の右足関節外側靱帯損傷からぶっつけ本番で平昌に挑む羽生は、万全を期すため、大技の4回転ルッツを回避。確実に加点を稼ぐ構成で臨む。団体でチェンらメダル候補がことごとく4回転を失敗したことで、個人ではグレードを下げた構成にする可能性も。そうなれば、厳しいと思われていた羽生のメダル取りに追い風となる。
振り返れば、ソチではプルシェンコ(ロシア)が直前練習で負傷して棄権。ライバルが自滅したおかげで、フリーで転倒した羽生が金メダルを取れた。
平昌でも「もっている」ところを見せるか。