平昌が強風なら東京は酷暑 五輪劣化招いたIOCとTV局の罪

公開日: 更新日:

 冬の祭典が開幕早々、世界中の失笑を買っている。

 アジアで3度目となる平昌冬季五輪。9日の開会式で乱入者が現れたかと思えば、開幕後は現地の強風と極寒の影響で競技開催に混乱をきたし、選手からブーイングが巻き起こっているのだ。

 過酷な環境の犠牲になったのは、ノルディックスキー男子ジャンプの選手。

 10日のノーマルヒル決勝のジャンプ台には絶え間なく強風が吹きすさび、そのたびに試合は中断。試合開始は現地時間21時35分で、気温は一時マイナス10度を下回るなど、厳しい寒さにも襲われた。

 選手の多くは難しい調整を強いられ、惨敗に終わった葛西紀明(21位)、小林潤志郎(31位)らの日本勢はもちろん、今季W杯総合1位のストフ(4位=ポーランド)、2位のフライタク(9位=ドイツ)ですら表彰台を逃した。

 当然、選手からも不評で、五輪8度目の葛西は試合後に「W杯なら中止だろう、と心の片隅で思いました。(強風で)気持ちがひるんじゃうぐらいで、信じられない」と、これほどひどい大会は初めてだと言わんばかりだった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド