直前W杯Vも落とし穴に ノルディック渡部暁斗LH惨敗の理由

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■ペース配分のミス?

 渡部はレース前半のハイペースでかなり体力を使ったことが敗因と語り、スキー板については一言も触れなかった。

 89年までワールドカップ、カルガリー五輪、2度の世界選手権を経験したロシニョールのサービスマン清水英安氏は、「体力を消耗したのはワックスの失敗です」と言ってこう続けた。

「コース外には雪がなかったことからもわかるように選手は人工雪の上を滑っていた。ワックスマンはプロだし、すでにNHのレースを経験している。雪の結晶もわかっている。ワックス選択などはほとんど外す(失敗)ことはない。でも、渡部の下りのスピードを見てもノルウェーやドイツ勢の滑りとは明らかに違っていた。スキーが滑らなかった分、体力の消耗も激しかったのでしょう」

 あるスキー関係者はこう語る。

「完全にガス欠です。最終周で順位を大きく下げる前に疲労物質の乳酸がたまり、ひざが前に出ていなかった。本人が言うように、バランスを崩さなかったとしてもメダルは厳しかった。それにしてもドイツ勢は上半身の筋力があり、馬力がある。終盤のスピードは日本勢が絶対的に欠けている部分です」

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