直前W杯Vも落とし穴に ノルディック渡部暁斗LH惨敗の理由

公開日: 更新日:

 自滅だった。

 14日のノーマルヒル(NH)で銀メダルを獲得し、ノルディック複合ラージヒル(LH)の金メダル候補だった渡部暁斗(29)は、まさかの5位に終わった。

 前半のジャンプで134メートルを飛び138.9点、48人中トップで後半の距離(10キロ)へ。NHで2大会連続金の最強ライバル・フレンツェル(ドイツ)は4位。24秒差をつけた。

 しかし、5位ルゼック(31秒差)、6位リースレ(34秒差)のドイツ勢3人が並んだことを警戒。ジャンプ後に、「正直厳しい。厳しい戦いになります。(ドイツ勢)3人は同じチームで共闘してガンガン追い上げてくると思う。簡単に逃げ切れるとは思っていない」と語っていたが、終わってみればそのドイツ勢がメダルを独占。渡部はゴールした瞬間、雪上に倒れ込んでしばらく立てなかった。

 レース後、渡部はこう言った。

「前半飛ばし過ぎた。前半とりあえず逃げてみようと思ってハイペースで力を使ってしまった。ドイツ勢に追いつかれたとき、ガンガン行くかと思ったけど、僕がハイペースで飛ばした分、彼らも離れなかった。ノルウェー選手(リーベル)の方がスキーが滑っている感じで、前に行ってくれと思ったんですけど。(最後の急坂で順位を落とした点は)少しバランスを崩して、立て直すのに時間がかかった。かなり体力を消耗していたので結果は変わらなかった」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」