インド人シャルマを特別招待するマスターズの思惑と野望

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 また、マスターズウイークには例年、USGAやR&Aの首脳も集まり、世界のゴルフ界が直面する問題点を話し合う会議が開かれる。

 メジャーではトップの視聴率を誇るマスターズの放映権料に加えて、世界で有数の金持ちたちがメンバーに顔をそろえているだけに、資金は豊富だ。

 ゴルフ団体がゴルフ普及のためのキャンペーンを行えば、必ずと言っていいほどマスターズ委員会は億単位の寄付を行っている。

 つまりマスターズ委員会は、ゴルフ界のリーダーを自負しており、ゴルフ普及という名目で、まだゴルフが盛んではない国の選手をマスターズに招待してきたのだ。

■軸足は日本よりインドや東南アジア諸国

 そうした意味では、日本ツアー賞金王を招待したのは、日本のプロゴルフが発展途上だという考え方があったのも事実だろう。日本人プロが一人でも出場していれば、マスターズをテレビ観戦する日本のゴルフファンが増え、ゴルフの普及につながるというわけだ。


 しかし、米ツアー5勝を挙げた松山英樹が世界ランクのトップランカーになった今、日本から賞金王を招待する意味がなくなったのだ。

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