1安打零封12Kで2勝目 エンゼルス大谷“神懸かり投”の要因

公開日: 更新日:

 7回91球を投げて1安打無失点、毎回の12奪三振。七回1死までひとりの走者も許さない投球で、エンゼルスの大谷翔平(23)がメジャー2勝目を挙げた。

 この日の対戦相手は前回の初登板と同じアスレチックス。「大谷は多くの打者と対戦した。情報を得たが、相手も大谷を見ている」とソーシア監督が話せば、アスレチックスのメルビン監督は「大谷は我々をより理解してくるだろうが、それは必ずしもうまくいくことを意味しない」と不敵な笑みを浮かべていた。

 そのアスレチックスは初戦で大谷から1安打1四球と2打席とも出塁したジョイスの打順を5番から1番に、3点本塁打を放ったチャプマンの打順を7番から6番に上げた。

■歩幅狭めて制球重視が奏功

 相性の良い打者の打順を入れ替えたアスレチックス打線に対し、大谷は自身の投球スタイルを変えて臨んだ。

 大谷が初戦でマークしたストレートの平均球速157.4キロは7日(日本時間8日)現在、メジャーの先発投手で最速。球の速さは大谷の最大の武器でもあるのだが、この日は球速以上に制球を重視した。前回登板の失点は、高めに浮いたストレートを左翼に運ばれた3ランによるもの。1球の失投が命取りになりかねないことを痛感したのだろう。踏み出す際の歩幅を前回登板と比べて狭くした。ボールを、いいコースに投げようと心掛けた。

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