著者のコラム一覧
菅野徳雄ゴルフジャーナリスト

1938年生まれ。岩手県出身。立教大卒。1964年からゴルフ雑誌の編集にたずさわり、中村寅吉をはじめ、河野高明、安田春雄、杉本英世、尾崎将司など、数多くのトッププレーヤーを取材。わかりやすい技術論と辛口の評論で知られる。「ゴルフ・トッププロのここを学べ」「ゴルフスウィングの決め手」「即習ゴルフ上達塾」などの著書がある。

日本のプロは頭を使っているのかと疑いたくなる

公開日: 更新日:

 47年も前に戸田が言ったことを思い出しながら、日本プロで50歳の谷口が勝つのを見た。

 近頃、日本オープンでさえラフに入れてもグリーンに乗せられる甘いセッティングになっているけれど、今年の日本プロはラフが寝ないように真っすぐに伸ばしているので、ボールはすっぽりと沈んで見えない。

 そのために順目のラフでもボールとフェースの間にかなりの草が邪魔をする。ヘッドが振り抜けないので球が上がらない。フライヤーを気にしてロフトの大きいクラブを使うとキャリーが出ないのでグリーンに届かない。

■設計者の罠に簡単につかまる

 どういうふうに攻めたらいいか、頭を使ってコースマネジメントをするには設計者の意図をよく見抜かなければならない。たとえば17番パー4(457ヤード)。

 大会3日目、通算6アンダーまでスコアを伸ばし首位に立っていた宮里優作はティーショットを右OBにしてダブルパー(8)と大きく崩れて脱落している。石川遼もここでトリプルボギーをたたいている。

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