阪神の悪しき体質また露呈 新助っ人緊急補強で株主に忖度

公開日: 更新日:

 昨年の総会では株主から「優勝できなければフロントの大改革をお願いしたい」との要求があった。その発言が引き金になったのか、優勝を逃したことでフロントが一新された。

 阪神は助っ人失敗のみならず、若手野手たちも伸び悩み、借金生活を強いられている。フロントの編成ベタはもちろん、就任3年目を迎える金本監督の指導力不足がヤリ玉に挙げられてもおかしくない。

 先日はスクイズを失敗した若手に「普段どういうつもりで練習しているのか。打力を期待して送り出しているわけではない」などと発言。阪神ファンのタレントがツイッターで、選手を批判する監督になってほしくないと苦言を呈した。得点力不足でコーチに不満をブチまけたこともある。

 金本阪神には、株主はもちろんファンも不満を抱いていることは想像に難くないが、一方で阪神の「監視役」である関西マスコミからは、こうしたチームの体たらくに切り込むような報道がほとんど出てこない。

■分析や批判はなし

 ナバーロ獲得が決まるや「貧打解消の起爆剤」などと持ち上げる記事ばかり。今はまだ優勝の可能性が残っているとはいっても、そんなものは関係ない。なぜ若手がレギュラーに定着しないのか、なぜ韓国で2年連続3割、30本塁打、100打点のロサリオが全く打てないのかということに対しての分析や批判はほとんど見当たらないのだ。

 関西のマスコミにとって阪神はメシの種とはいえ、こうしたこびへつらいが、阪神をダメ球団にしていると言っても過言ではない。株主におもねる阪神、阪神におもねるマスコミ。この体質は永遠に続くのか……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した