阪神の悪しき体質また露呈 新助っ人緊急補強で株主に忖度
昨年の総会では株主から「優勝できなければフロントの大改革をお願いしたい」との要求があった。その発言が引き金になったのか、優勝を逃したことでフロントが一新された。
阪神は助っ人失敗のみならず、若手野手たちも伸び悩み、借金生活を強いられている。フロントの編成ベタはもちろん、就任3年目を迎える金本監督の指導力不足がヤリ玉に挙げられてもおかしくない。
先日はスクイズを失敗した若手に「普段どういうつもりで練習しているのか。打力を期待して送り出しているわけではない」などと発言。阪神ファンのタレントがツイッターで、選手を批判する監督になってほしくないと苦言を呈した。得点力不足でコーチに不満をブチまけたこともある。
金本阪神には、株主はもちろんファンも不満を抱いていることは想像に難くないが、一方で阪神の「監視役」である関西マスコミからは、こうしたチームの体たらくに切り込むような報道がほとんど出てこない。
■分析や批判はなし
ナバーロ獲得が決まるや「貧打解消の起爆剤」などと持ち上げる記事ばかり。今はまだ優勝の可能性が残っているとはいっても、そんなものは関係ない。なぜ若手がレギュラーに定着しないのか、なぜ韓国で2年連続3割、30本塁打、100打点のロサリオが全く打てないのかということに対しての分析や批判はほとんど見当たらないのだ。
関西のマスコミにとって阪神はメシの種とはいえ、こうしたこびへつらいが、阪神をダメ球団にしていると言っても過言ではない。株主におもねる阪神、阪神におもねるマスコミ。この体質は永遠に続くのか……。