日本のプロは本場リンクスの戦い方を理解していない
試合は、英国のニック・ファルドと米国を主戦場にしているグレッグ・ノーマンの一騎打ちとなった。ファルドはポットバンカーを縫うようにして一度もバンカーに入れなかった。グリーンを狙うときも手前が開いているホールは足を使った「地上戦」で攻めた。
対するノーマンはアメリカでやっているようにキャリーでピンを攻める「空中戦」と、対照的なゴルフだった。しかし、結果はリンクスで育ったファルドの圧勝だった。
■バンカーはハザードという意識が低い
「ゴルフはプレースメントのゲーム」といわれている。テニスでもよく出てくる言葉で、相手コート内の狙ったところに正確にボールを打ち込んでやることだ。
リンクスは、点在するポットバンカーに絶対入れないように、自分の飛距離に合ったところに狙いをつけたら、そこにボールを置いておかなければならないゲームだ。ポットバンカーに入れないためには方向だけでなく、何ヤード打ったらよいかを決めてティーショットしなければならない。