日本のプロは本場リンクスの戦い方を理解していない
日本のゴルフは英国からやってきたので、戦前からあるゴルフクラブの中にはそういう「ゴルフはターゲットゲーム」であることを実感できるコースも少なくない。しかし、わが国では男女ツアー共に、バンカーにつかまってもラフに曲げてもグリーンを狙えるコースでやっている試合が多いので、「ゴルフはプレースメントのゲーム」といってもあまりピンとこない選手が多いと思う。
今年、全英女子オープンで優勝したジョージア・ホールのゴルフを見ていると、いかにもリンクスで鍛えられて育ったという感じの、思い切りのよいゴルフをしていた。
最終日に3打差4位からスタートした比嘉真美子は体が動かなくなり、ショットはちゃんとバックスイングしないうちに打ちにいって、左に曲がり、パットは打てないためにスコアを伸ばせなかった。
(日本ゴルフジャーナリスト協会顧問)