金足農・吉田輝星を蝕む「登板過多」評論家も将来を危惧

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 高橋氏はさらに、吉田が股関節を痛めている点を危惧する。

「股関節は体で最も大きな関節で、立つ、歩くなどの運動をする上での要です。投手で言えば、股関節は肩、肘よりも重要といっていい。投手は、股関節を回転させながら投げる。下半身を支え、上半身を使うためのいわば“蝶番”の役割を果たす。股関節をうまく使うことによって下半身に粘りが出て、間が取れる。股関節が使えないと突っ立った状態で投げるしかない。股関節痛は、将来を考えると極めて危険といえます」

 甲子園で勝てば勝つほど、投げれば投げるほど肩肘は消耗する。おまけに投手にとって何より重要な股関節までおかしくしてしまえば、取り返しのつかないことになりかねない。

■投げざるを得ない状況

 準決勝後の吉田は、こう言って決勝戦に向けた決意を語った。

「ここで、終わりじゃない。東北の期待に応えられるように頑張りたい。東北と秋田の思いを背負って、絶対に優勝する。全力を出し切って、最後は笑って終わりたい」

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