新守護神に山口俊 “大バクチ”の成否が巨人監督問題を直撃
■原氏や中畑氏の名前も
現役時代、「平成の大エース」といわれた斎藤コーチは、2016年に野球殿堂入り。昨季途中に二軍監督から一軍コーチに転じた。由伸監督の来季続投が既定路線とはいえ、指揮官本人が3年連続V逸の責任を取って辞任の決意を固める可能性はゼロではない。そうした不測の事態が起きた場合には、「平成の大エースの登板」とチーム内でも認識されていた。
そんな斎藤コーチがここにきて、先発ローテーション投手の山口俊を抑えに配置転換する、最後の勝負手を打った。新守護神は昨4日の初戦が雨天中止になったDeNA2連戦(金沢、富山)からスタンバイ。遅きに失した感はあるが、これが機能しなければもう打つ手なし、という大バクチである。
チームの低迷を受け、一部メディアでは原辰徳前監督(60)の再々登板や中畑清前DeNA監督(64)の就任など、巨人監督問題が取り沙汰されるようになった。山口の抑え転向が失敗し、「ポスト由伸」から斎藤コーチが脱落すれば、近い将来に起こるであろう巨人監督問題がいよいよ混沌とするのは間違いない。