巨人のCS進出を広島が後押し? 対戦成績でDeNAと雲泥の差
9月30日の広島戦。巨人は3―4で迎えた九回に広島の守護神・中崎を攻め、岡本が同点打、長野がサヨナラ打を放った。これでDeNAに0.5ゲーム差をつけ、CS出場圏内の単独3位に浮上した。
とはいえ、喜んでいる場合ではない。前日に06年以来となる12年ぶりのシーズン負け越しが決定した。リーグ3連覇を果たした広島戦は今季1試合を残して6勝17敗1分け。昨季は7勝18敗だった。巨人が同一カードで2年連続17敗以上を喫したのは、03、04年の阪神戦以来、2度目の赤っ恥である。
高橋由伸監督(43)は試合後のセレモニーで「選手の頑張り、皆さんの期待に応えられなかったことは、悔しい気持ちでいっぱいです。本当に申し訳ございませんでした」と東京ドームのファンに頭を下げた。
一方、すでにCSファイナルステージ出場を決めている広島にとっては“消化試合”だ。もちろん、わざと負けるわけではないのだが、前日の先発は今季未勝利の戸田。この日は8月にプロ野球タイ記録の18試合に登板し、リリーフ陣の「救世主」となっていたフランスアが登録を抹消された。高ヘッドコーチは「心配するようなことではない」と説明しているため、大事を取っての抹消とみられる。この日は九回裏の守備で丸がベンチに退くなど、CS進出に後がない巨人にとっては緒方監督サマサマである。