術後1カ月の大谷 劇的回復にはダルも試した“楽器リハビリ”
エンゼルス・大谷翔平(24)が、右肘靱帯を修復するトミー・ジョン(TJ)手術を受けてから、11月2日で1カ月を迎える。
エプラーGMは22日(日本時間23日)にブラッド・オースマス新監督の就任会見に同席した際、大谷の現状について「肘の可動域が高いレベルに戻り、屈曲も戻りつつある」と順調に回復していると説明。今後は術後3カ月から始まるボールを握るトレーニングの始動を目指すことになる。TJ手術のリハビリは先が見えず、単調な動きを繰り返すことから、途中で気分がめいる投手が少なくない。中には投げられないもどかしさから自暴自棄になる投手もいるという。
TJ手術からの復帰を目指すメジャーの多くの投手が取り入れているのが、楽器を使用したリハビリだ。中でも、ピアノとギターは効果が期待できるとされている。
これらの楽器は指先を使った細かい動きが必要なため、手術前のスムーズな手先の動きを取り戻すのに最適とか。何よりも、楽器を弾くことで精神的なリラックス効果が得られるのは大きなメリットだという。実際、TJ手術を受けた各球団のエース級も楽器を用いたリハビリを取り入れており、ナショナルズの160キロ右腕ストラスバーグ、メッツ時代の15年にカムバック賞(13勝8敗)を受賞したハービー(現レッズ)らが、ピアノやギターで指先の感覚を養い、早期復帰につなげた。15年(レンジャーズ時代)にメスを入れたダルビッシュ有(現カブス)も一時はピアノを試したそうだ。
大谷はまず、来季開幕直後に打者として復帰する予定。投打の二刀流復帰は20年になるが、少しでも早くマウンドに戻ろうと思ったら、楽器によるリハビリにチャレンジしてはどうか。