冬巡業も数日間のみ 稀勢の里は1月場所休場ならジ・エンド
そこへいくと、1月場所に向けて気合十分なのが、弟弟子の高安(28)だ。11月場所では貴景勝と優勝争いを繰り広げるも、千秋楽で御嶽海に不覚。貴景勝との優勝決定戦に臨むことなく、賜杯を逃した。
高安は敗因を「体力不足」と分析。15日間、最後まで全力で相撲を取るべく、冬巡業では精力的に土俵に上がっている。兄弟子とはいい意味で正反対なのだ。
ある親方は「稀勢の里は何を考えているのやら」と、こう続ける。
「いくら基礎稽古を繰り返したところで、相撲の体力は相撲を取ることでしかカバーできない。秋場所(9月)は完走したといっても、終盤はヘロヘロだったじゃないですか。田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)は『次に出る場所が大事になる』と話していたけど、また次の場所、次の場所って……。それで引き延ばした結果が秋場所の10勝5敗であり、先場所の4連敗。もう『待った』は通じませんよ」
這ってでも1月場所に出なければ、待っているのは「引退」の2文字だ。