横綱照ノ富士が「引退できないジレンマ」から解放される日…在位20場所で12回目休場の崖っぷち
昨10日に初日を迎えた大相撲11月場所で新大関の大の里(24)は平戸海と対戦。出足が鈍く、もろ差しを許しながら、何とか勝利した。
そんな後進の白星発進に安堵のため息をついたのが、今場所休場した横綱照ノ富士(32)ではないか。
8日に休場届を提出し、10日に公表された診断書には「両変形性膝関節症、糖尿病で3週間の加療を要する見込み」とあった。先場所休場した際の診断書も同じ内容で3週間休んだところで焼け石に水。横綱在位20場所で12回目の休場と崖っぷちだが、横綱不在を避けるため、なかなか引退できないジレンマに苦しんでいる。
そこに現れたのが大の里という大器だ。入門2年目で大関に昇進したように、その強さは群を抜いている。横綱に昇進すれば、照ノ富士も心置きなく土俵を降りることができるだろう。
照ノ富士は2つの悩みを抱えていた。1つは横綱の後継者問題。もう1つが引退後の親方株だ。
事情に詳しい角界OBは「師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が定年延長を希望すると言われていましたからね」と、こう続ける。