急速なゴルフ人口減 関係団体は手をこまねいているだけか
また、ツアーの日程を変更。「全米プロ選手権」を従来の8月から5月に移動。4月「マスターズ」、6月「全米オープン」、7月「全英オープン」と、毎月メジャーが行われるようになった。
米PGAツアーはアジアにも手を伸ばしている。
シーズン2戦目はマレーシアの「CIMBクラシック」、3戦目は韓国の「ザ・CJカップ@ナインブリッジス」、5戦目は中国「WGC・HSBCチャンピオンズ」。そして、今年10月から日本で「ZOZO選手権」を開催する。
また、米PGAツアーの3部にあたるカナダ、南米、中国の各ツアーの上位者には米下部Web・comツアーの出場権を与えるシステムを設け、ゴルフの幅を世界中に広げているのがわかる。
こうした米PGAツアーの革新的な取り組みはゴルフの衰退を食い止め、発展させるための構想でもある。
だが、米国をはじめ世界中がゴルフの危機に取り組んでいるにもかかわらず、日本のゴルフ団体や関係者は具体的な対策を何も講じていない。男子ツアーは試合数を減らし、女子ツアーにいたってはテレビ放映権帰属を巡ってテレビ各局と対立するなどファン不在のありさまである。
危機管理意識の希薄な日本のゴルフ界は衰退の勢いが止まらないだろう。