弱点露呈で連続4三振 他球団もニンマリな巨人・丸の攻略法
広島から巨人にFA移籍した丸佳浩(29)が屈辱の4三振発進となった。
29日、11年間所属した古巣との開幕戦に「3番・中堅」で出場。初回1死一塁からハーフスイングで空振り三振に倒れると、四回先頭では外角の変化球を見逃し三振。六回先頭ではボール球のカーブにバットが空を切った。0―1で迎えた八回1死一、二塁の同点のチャンスでも見逃し三振。敵地マツダスタジアムの広島ファンからは、地鳴りのような大歓声が沸き起こった。
巨人でのデビュー戦は、昨季まで同僚だった広島の開幕投手・大瀬良の前に4打席連続三振。7回1失点と力投したエース菅野を見殺しにした。チームも0―5の完敗。「結果が出なかったので悔しい」と球場を後にした。
大瀬良―会沢バッテリーの丸への配球は、これから対戦する他球団の参考になったはずだ。春のキャンプから視察を続ける某スコアラーがこう言う。
「昨年まで広島にいた丸のデータは、セの各球団が持っている。といっても、2年連続MVP、基本的にはどの球団も打たれている。巨人に移籍した今年は、早い段階から波に乗せないよう、各球団は丸対策に力を入れていると思います」