【寄稿 早草紀子】オランダはなでしこに願ってもない相手

公開日: 更新日:

 今年に入ってからのアメリカ、ヨーロッパ遠征でも大きくメンバーが入れ替わるなど<メンバーを固定しない>のが高倉流。3年で多くの選手を試した結果、指揮官のソウルを叩き込まれている若手を多く招集した。

 戦術理解や要求要素を含め、最後は愛弟子たちを引き上げた形だ。

 世界大会では経験値も重要。このチームには絶対的に不足している。そのリスクも考えた上での覚悟の決断だったに違いない。が、ここまでの戦いで彼女たち<若手の躍動>は、まだ見られていない。ケガ人の多さも要因のひとつになっているが、他ライバル国との完成度の差も否めない。

■オランダを倒せば上昇気流が生まれる

 グループDの最難関だったイングランドに敗戦した直後、「日本の大ファンだ」と明言するフィル・ネビル監督は、今後の期待を込めて「今の選手でこのワールドカップを制するのは早い」と語った。「なんだと(怒り)!?」と一瞬感じたものの、言い返すべき言葉は何ひとつ見つからなかった。悔しいかな、それが今の日本の現状だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末