石川遼が3年ぶりVも 女子人気に及ばぬ国内男子ツアーの惨状

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■女子プロは「黄金世代」が次々に

 だが、久々に石川が優勝しても、この先、男子ツアーが盛り上がるかといえば、そうはいかない。

 人気絶頂の女子プロゴルフは今季、36試合が開催され、賞金総額は37億500万円。先週の資生堂アネッサ女子オープンに勝った渋野日向子(20)と同年代の「黄金世代」がツアーを席巻。獲得賞金額のベスト15に7人もいて、世代交代が著しい。

 ところが男子は、ファンを引きつける選手は見当たらず、年間試合数は女子に水をあけられ24(賞金総額42億9475万円)。ファンの間でも若手の名前は浸透せず、「5%を切ると危険水域」と言われるトーナメント中継の最終日の視聴率も、前週まで平均3.5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。ギャラリーの数も今季国内開催の7大会はすべて前年を下回っている。米ツアーのシード権を失い、昨年から国内ツアーに復帰した石川が勝ったところで、この状況は簡単には変わりそうもない。

 評論家の菅野徳雄氏が言う。

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