石川遼が3年ぶりVも 女子人気に及ばぬ国内男子ツアーの惨状

公開日: 更新日:

「(前回の優勝から)本当に長かったなと思う。10代の頃からは体も変わった。年月が経ったにもかかわらず、自分の体に対して傲慢さがあったというか、甘く見ていたところがあった。今年、(中日クラウンズで)初めて棄権をしたことが自分自身ショックだった。そこから2カ月ぐらいしか経ってないが、いいトレーニングを積めて、日本プロで勝てることができた」

 石川遼(27)は2016年以来、3年ぶりのツアー優勝に涙を浮かべながらこう言った。

 初日が悪天候で中止になり、最終日は36ホール消化となった。第3ラウンドは通算10アンダーの首位タイからスタートし、トップと4打差の通算9アンダー、6位タイに後退してホールアウト。第4ラウンドは18番(パー5)でバーディーを奪い66。通算13アンダーで並んだ黄重坤とのプレーオフ(18番)に突入し、1ホール目に4メートルのイーグルパットを沈めて決着をつけた。

 第4ラウンドは14アンダーで首位に立っていた黄が17番(パー3)の第1打をグリーンに乗せるも、傾斜で戻りそのまま左手前の池に吸い込まれダブルボギー。石川が勝負を決めたプレーオフは第1打がカートレールに当たり、ピンまで残り188ヤード(黄は236ヤード)地点まで転がるラッキーもあった。ツキが重なったとはいえ、勝ちは勝ちだ。1日37ホールでも持病の腰痛は再発せず、ファンに完全復活を印象づけた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド